準備として
歴代のWindowsで最も重いと言われているXPを入れるのですから、
メモリは128MBまたは192MBのSDRAMを増設しておきましょう。
ちなみに、チップセットが440ZXMなので256MB以上は認識しません。
また、フロッピードライブと2HDFDDが1枚必要です。
充電が完了したバッテリーパックを装着し、フロッピードライブとACアダプタを接続してから作業を開始してください。 |
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まずは以下からWindowsXP対応キットをダウンロードします。
(リンクはよく切れることがあるので保険で2つ載せてます)
CF-X1R、X1W、X1Dの場合
http://panasonic.biz/pc/cgi-bin/download/dl02.cgi?main=177
または
http://panasonic.jp/pc/support/software/2002/020115.html
CF-X1ERの場合
http://panasonic.biz/pc/cgi-bin/download/dl02.cgi?main=178
または
http://panasonic.jp/pc/support/software/2002/020131.html
CF-X1Fシリーズの場合
http://panasonic.biz/pc/cgi-bin/download/dl02.cgi?main=246
または
http://panasonic.jp/pc/support/software/2001/011220.html
ここから2つのファイルをダウンロードします。
XP対応キットの解凍はX1上で実行する必要があります。
また、解凍後に作成するBIOSアップデートディスクは他の機種でも作成可能ですが、X1のデフォルトOSであるWindowsMe上で実行することを想定して作り込まれているため、これもX1で作成したほうが楽です。
# ちなみにWindows98上で作成しようとするとエラーが出るのですが、
# C:\MSDOS.SYSをC:\Windowsにコピーしておくことで回避できます。
# なぜこのようなことを書くかというと、解凍はX1のXP上で行い、
# FDはWin98が入ったほかのPCで作成するという手もあるからです。
# つまり、先にXPをクリーンインストールしちゃった人向け情報です。
以下、X1Rでの説明になります。違うところは適宜読み替えてください。 |
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ダウンロードしたX1XPKT1.exe、X1XPKT2.exeを順次ダブルクリックして解凍します。 表示されるライセンス契約に同意して解凍を進めるとアップグレードに必要なドライバーやアプリケーションのインストーラーが
C:\Xpup に展開されます。
展開したファイルには以下のものが含まれています。
・Windows XP 対応 BIOSアップデートプログラム
・サウンドドライバ
・ビデオドライバ
・ワイヤレスコムポートドライバ
・SDドライバー
・ホットキーマネージャードライバ
・イラストメール
・液晶AI制御プログラム
・電波状況モニター
・ボタンユーティリティ |
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解凍が完了したら、作成すべきフロッピーディスクを作成してしまいましょう。
1. BIOS更新用フロッピーディスク
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フロッピードライブを接続しWindows Meを起動します。
起動したら用意したフロッピーをドライブに入れ、先ほど解凍したC:\Xpupの中の「BIOS」を開き「mkbfd.bat」をダブルクリックします。あとは指示に従い「OK」をクリックしていくと作成できます。電源投入後[F2]キーを押し、BIOS Versionが「1.00-L12」になっている場合は、当面作らなくても構いません。
2. ドライバフロッピーディスク
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用意した2枚目のフロッピーをドライブに入れ、先ほど解凍したC:\Xpupの中の「Drivers」を開き「Mkfd.bat」をダブルクリックします。あとは指示に従い[Enter]キーを押していくと作成できます。
今回の手順ではこのフロッピーを作成する必要はありません。
フロッピーを作ったところで、C:\Xpupが不要になるわけではありませんので、C:\Xpupを取っておくことが大切です。 |
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フロッピーが作成できたら「C:\Xpup」のバックアップを取ります。CD-Rに焼くのも良し、USBメモリに送るも良し、LAN経由で他のPCに送っておくのもも良し、です。 |
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ここまできたら、BIOSを更新しましょう。
まず、電源投入時に[F2]キーを押してBIOSを起動します。
BIOS Versionが「1.00-L12」になっている場合は最新BIOSになっていますので、BIOSアップデートする必要はありません。
X1が故障して修理に出したときなどにBIOSが古くなって戻ってくる可能性がありますので、作成したBIOS更新用フロッピーはそのときに備えてとって置きましょう。
「1.00-L11」だった場合は、「起動」メニューで「フロッピー」→「CD/DVD」→「ハードディスク」の優先順位で起動するように設定し、作成した「BIOS更新用フロッピーディスク」をフロッピードライブにセットし、「終了」メニューから「設定を保存して終了」します。再起動後、BIOS更新用フロッピーから起動します。
===============MESSAGE===============
This utility updates the BIOS.
And BIOS SETUP is set to default,
including System DATE and TIME.
Do you want to continue?
Press Y(yes) or N(no). =>_
=====================================
[Y]を押します。
==================MESSAGE========================
Make sure the AC adapter is firmly connected
to the system and outlet.
Make sure that a charged battery pack is
installed in the system.
Enter=OK ESC=Cancel
=================================================
[Enter]を押します。
===============FILE LOAD==================
MACHINE NAME : CF-X1
ROM SIZE : 80000
LOADED BYTES : 80000
CURRENT VERSION : 1.00-L11
NEW VERSION : 1.00-L12
Are you sure? (Y/N) _
==========================================
[Y]を押します。
======================MESSAGE==========================
IMPORTANT!
DO NOT TOUCH ANY KEYS OR BUTTONS DURING AN UPDATE.
Otherwise your system may be damaged.
Do you want to continue?
Press Y(Yes) or N(No). => _
=======================================================
[Y]を押します。
BIOS のアップデートが始まります。
アップデートが終了すると、
============MESSAGE============
The BIOS has been updated.
Hit any key to shutdown.
===============================
と表示されます。(表示されなかったらBIOSが飛んだ=修理かも)
BIOS更新用フロッピーをフロッピードライブから取り出し
[Enter]を押すと電源が切れます。
フロッピードライブを取り外し、電源を入れます。
「0251:システムCMOS のチェックサムが正しくありません。デフォルト値が設定されました。」と表示されたら[F2]キーを押してBIOSを起動し、日付と時刻を合わせます。
なお、時刻の「時」は24時間表示です。
[終了]メニューから[設定を保存]を選んで、[Enter]を押し、「セットアップ確認」で[はい]を選んで Enter を押します。
電源ボタンを4秒以上スライドさせ、電源を切ります。 |
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ここでHDDを載せかえる場合は換装したのち、WindowsXPのCD-ROMをセットしてCDブートで起動し、セットアップに入ります。
今回はクリーンインストールしようとしていますので、セットアップの最初の段階ではパーティションの作成とフォーマットをおこないます。
また、セットアップの最後の段階で確認される「ライセンス認証の手続き」は「あとで・・・」を選択します。ドライバのセットアップまですべてが完了してから認証します。
セットアップが完了したらWindowsXPのCD-ROMを取り出します。 |
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先ほどバックアップした「C:\Xpup」を書き戻し、デバイスドライバのインストールをはじめます。 |
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・サウンドドライバのインストール
「C:\Xpup\Drivers\Sound」にある「ESSetup.exe」をダブルクリックし、指示に従います。
・ビデオドライバのインストール
「C:\Xpup\Drivers\Video」にある「Setup.exe」をダブルクリックし、指示に従います。
再起動後、デスクトップを右クリックし[プロパティ]→[設定]を開き、解像度を1024×768に、画面の色を高(24ビット)に変更します。 |
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・そのほかのドライバのインストール
「スタート」の「マイコンピュータ」を右クリックして「プロパティ」を選択、「ハードウェア」の「デバイスマネージャ」を開きます。
「その他のデバイス」の中に5つのデバイスが取り残されています。
これらのドライバをインストールすれば、ひととおりの機能が使えるようになります。
「その他のデバイス」の[PCIシンプル通信コントローラ]をダブルクリックし、[ドライバの再インストール]をクリックします。
「一覧または特定の場所からインストールする」「次へ」をクリックし、「次の場所を含める」にチェックを入れ、「参照」をクリックし「C:\Xpup\Drivers\WLMODEM」を選択して「次へ」「続行」「完了」「閉じる」をクリックする。
「Panasonic Wireless Comm Port」のインストールが完了します。 |
「その他のデバイス」の[基本システムデバイス]をダブルクリックし、[ドライバの再インストール]をクリックします。
「一覧または特定の場所からインストールする」「次へ」「次の場所を含める」「参照」で「C:\Xpup\Drivers\SD」を選択して「次へ」「完了」「閉じる」をクリックする。
「Ricoh SD Bus Host Adapter」のインストールが完了します。
次に「C:\Xpup\Drivers\SD」にある「Setup.exe」をダブルクリックします。「セットアップが完了しました。」と表示されたら、SDメモリーカードドライバのインストールが完了します。 |
さて、残った3つの「不明なデバイス」。
・ホットキーマネージャ
・アプリケーションボタン
・ビジュアルブライト液晶制御
の3つに対応します。
しかし、どれがどれやらですよね。
そこでそれぞれをダブルクリックしてみましょう。
「全般」の「場所」を見てみると、
「Intel 82371AB/EB PCI to ISA Bridge (ISA mode)」がひとつと、
「Microsoft ACPI-Compliant System」がふたつに分かれます。
前者が「ビジュアルブライト液晶制御」です。
「ドライバの再インストール」をクリックし、
「一覧または特定の場所からインストールする」「次へ」「次の場所を含める」「参照」で「C:\Xpup\Drivers\VBRIGHT」を選択して「次へ」「完了」「閉じる」をクリックします。
「Panasonic Smbus Controller」のインストールが完了します。 |
残りの2つは区別がつきませんので、抜け道を作ります。
「C:\Xpup\Drivers」の下に「etc」というフォルダを作成し、「APPLBTN」と「HOTKEY」の中身をすべてコピーします。
そして「ドライバの再インストール」をクリックし、「一覧または特定の場所からインストールする」「次へ」「次の場所を含める」「参照」で「C:\Xpup\Drivers\etc」を選択して「次へ」「完了」「閉じる」をクリックします。
「Application Button Driver for Panasonic Notebook」のほうは問題なく完了します。
「Hotkey driver for Panasonic Notebook」のほうは再起動を促されますので、「OK」をクリックします。「mmc.exe」のエラー表示は[キャンセル]で逃げます。
以上でドライバのインストールはすべて完了です。 |
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最後にC:\Xpupに同梱されているアプリケーションをインストールして完了します。 |
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(1) イラストメール
「C:\Xpup\ILLUST」にある「Setup.exe」をダブルクリックし、指示に従います。
(2) ボタンユーティリティ
「C:\Xpup\BTNUTIL」にある「Setup.exe」をダブルクリックし、指示に従います。
(3) 電波状況モニター
「C:\Xpup\ELCMON」にある「Setup.exe」をダブルクリックし、指示に従います。
(4) ビジュアルブライト液晶
「C:\Xpup\VBRIGHT」にある「Setup.exe」をダブルクリックし、指示に従います。
(5) 「電源設定」を更新(CF-X1Rの場合)
「C:\Xpup\SSTEP」にある「ss.reg」をダブルクリックします。
「レジストリエディタ」が表示されたら、[はい]をクリックし、「…レジストリに正しく入力されました」と表示されたら、[OK]をクリックします。その後パソコンを再起動します。
「電源設定」を「常にオン」に切り換えると自動的にパフォーマンスが切り換わるとのことで「常にオン」に設定しておくことが推奨されています。
以上で完成です。 |
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さて最後に忘れずにWindowsXPのライセンス認証を行ってください。30日を過ぎるとWindowsXPが使用できなくなります。 |
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おしまい。 |
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おまけ。
画面表示などが遅いと感じられた場合はパフォーマンス優先の設定に変更します。
「コントロールパネル」「パフォーマンスとメンテナンス」「システム」「詳細設定」「パフォーマンス」「設定」「パフォーマンスオプション」にて「パフォーマンスを優先する」を選択し「適用」をクリックします。従来のWindowsと同じスタイルに変更されます。 |